初号案件のマルチブック、会社分割スキームで大型資金調達に成功

GoAngelの初号案件として当社が株式の募集取扱を行った、株式会社マルチブック(以下「マルチブック社」といいます。)は、会社分割スキームによりSAPコンサルティング事業を欧州最大のERPコンサルティングファーム、キャップジェミニ社へ会社分割等の方法により移転。下記の通り大型の資金調達に成功し、「クラウド型会計・ERPサービス」のmultibook事業にフォーカスして上場を目指すことになりましたのでお知らせします。


マルチブック社は、SAPシステムコンサルティングを全世界で展開してきました。日本、米国、フィリピン、タイを中心に70名を超えるコンサルタントを抱えており、日本・海外の上場会社を含む大手企業の会計・販売在庫管理等のERPシステム(SAPシステム)の構築をサポートしてきました。

そのノウハウを生かして、国内外の中小規模の拠点に広げるべく2016年に開発・販売を開始したのがクラウド型会計・ERPサービス(会計システム及び連動する販売管理・在庫管理等の業務系基幹システムサービス)のmultibookです。国内クラウドサービスの多くが国内事業者を対象としたクラウド会計システムを提供しているのに対し、multibookはグローバルマーケットを対象に世界25カ国、200社以上で利用されています。
マルチブック社は、2017年9月に当社が運営する株式投資型クラウドファンディングGoAngelの第1号案件として登場。目標募集額を20百万円として公募増資に成功しました。

今回のスキームは、従来からの事業であるSAPコンサルティング事業を切り離し、会社分割等により事業を移転したもので、大型の資金調達(金額は契約により非開示となっております。)となりました。マルチブック社としては、今後、経営資源を「クラウド型会計・ERPサービス」のmultibook事業に集中。調達資金をmultibook事業のマーケティング及び追加システム開発を目的とした人材強化に充て、成長を加速させます。また、今回のスキームでは特別利益が発生します。これにより累積損失が一掃され、財務体質が強化されました。
組織体制としては、代表取締役の村山忠昭氏が退任してキャップジェミニ社に移籍。新たに代表取締役に渡部学氏が就任しました。今後、クラウド型会計・ERPサービスのmultibookを世界に広げる事業計画で、株式上場も推進。2025年3月期の申請を目途に、東京証券取引所グロース(現:マザーズ)への上場を目指してまいります。

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